【NPO法人の設立の成功例】№２

　NPO法人設立の成功例としては、【地域にねむっている資源を有効活用した】団体があります。

　NPO法人Sでは、その地域の民間の学童保育の指導員の研修や行政への働きかけを一緒にするために設立されたものです。この団体は、子育て支援の輪を広げる活動もしています。
　活動の中で好評なのは、イベント用品の貸し出し事業です。たとえば、この地域のPTAが、祭りで使う、わたあめ機を所有していました。そこで、この団体が働きかけて、このわたあめ機を共同所有にし、貸し出しあって、支え合う仕組みを作りました。

　この事例のポイントは、地域であまり使われていない団体の持ち物を、地域みんなの財産と捉えて、それを貸し出しにすることで、地域のみんなが恩恵を受けられる仕組みを作ったことにあります。

【チェックポイント】
①地域に眠っている資源をみつけているか、②あなたは、それを有効活用することができるのか、③その資源は、長期間にわたって使用できるのか、④その資源を利用するのにコストがかかるときは、採算が合うのか、⑤あなたは、それを利用するのに地域社会の理解を得られるのか。

【まとめ】
理念なきNPO法人の設立は、多くの場合、失敗に終わります。是非、設立の段階で、ご自分の理念をもう一度確認していただきたいと思います。